ブリージングについて

灯の会(とうのえ)で行う、ブレスワーク(ブリージング)は、呼吸をテクニックとして使用して、自分自身の深いところとふれようとするものです。
スタニスラフ・グロフという心理学者が開発した、「ホロトロピック・ブリージング」を参考に、中森じゅあんがアレンジしたものです。
★目的
普段の私たちは、会社、学校、家庭などで、会社員、先生、生徒、夫、妻、父、母、子などの「役割」を果たしています。人生のほとんどの時間を、この「役割」を果たすことに集中してしまい、いつしか「私」=「役割」と考え込んでしまいます。もし「役割」がうまくできないと、自分は価値がないとまで思いこんでしまいます。しかし、本当のあなたは、単なる会社員や先生や親や子だけではなく、はるかに大きなな、とてつもない存在なのです。普段は気が付かない部分には、たくさんの思い出や、才能、そして想像を超えたものが隠れています。いいものも悪い(とあなたが思っている)ものもあります、楽しい記憶も、触れたくない痛みもしまわれています。しかし、どれもこれもすべてが自分の一部なのです。
ブリージングでは、この隠れた深い自分に触れてゆき、全体でひとつの、本当の自分となることを目指します。
★具体的なやり方
2人ペアで行います。ペアは、会場で組みますので参加はお一人でも可能です。一人は、横になって呼吸をし、体験をします(「ブリーザ」と呼ばれます)。もう一人はブリーザのそばに座り、ブリーザを見守り、アシストします。1度ブリージングをした後、ブリーザとシッター役は交代しますので、全員がブリージングをします。
最初に、深い自分と触れやすくなるように準備をします。体の緊張をゆるめ、リラックスできるように、誘導瞑想を行います。
つぎに、大きな音量で音楽をかけます。これを合図に、ブリーザは深くて速いテンポの呼吸を始めます。すると、あなたの意識や、体の感覚が少し変わり、深くしまわれていたあなたが浮かび上がってきます。音楽はあなたの体験をより豊かにする刺激となるものです。
具体的な体験内容は、人によって違います。ある人は、ビジョンを見ます。ある人は、幼少期の忘れていた感情がよみがえります。笑う人、自然に涙が流れる人、体がしびれる人もいます。大事なことは、どのような体験でも、その人にとって、そのときに一番大切な体験をするということです。そして、その状況をコントロールしているのは、あなた自身の「呼吸」です。あなた自身が、どこまでやり、どこで止めるか決めることができます。また、シッターがそばにいて、サポートしてくれます。トレーナやアシスタントもみなさんのところを回って見ますので、安心して体験に身を任すことができます。
毎回、参加者の方から好評をいただいています。

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